医療?健康
運動持久性を担う新たな脳機構を解明 ―脳グリコーゲン由来の乳酸が運動時の脳における重要なエネルギー源となる―
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図1.脳内グリコーゲン代謝
脳は神経細胞、グリア細胞、血管から構成される。グリコーゲンはグリア細胞の一種であるアストロサイト内で血液由来のグルコース(血糖)から合成され、貯蔵される。神経活動の高まりに応じて、アストロサイトのグリコーゲンは乳酸に分解され、MCTを通じて神経細胞に輸送されてATP合成に利用される。これをアストロサイト‐ニューロン乳酸輸送と呼ぶ。赤の阻害矢印は、今回の実験で阻害した箇所を示す。
4-CIN:MCT2阻害薬、5-HIAA:5-ヒドロキシインドール酢酸、cAMP:サイクリックAMP、DAB:グリコーゲンリン酸化酵素阻害薬、GLUT:グルコース輸送担体、GP:グリコーゲンリン酸化酵素、GS:グリコーゲン合成酵素、GSK:グリコーゲン合成酵素キナーゼ、LDH:乳酸脱水素酵素、MCT:モノカルボン酸輸送担体、MHPG:メトキシヒドロキシフェニルグリコール
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