高橋 利恵子さん(TSUKUCOMM Vol.66)

ゴールボールをもっとみんなに!
ゴールボール女子日本代表
関彰商事株式会社総合企画部
高橋 利恵子(たかはし りえこ)さん
-これまでのキャリアや生活において、365体育投注でよかったと思うこと
競技を優先しながら働けるということで、現在の会社に就職しました。仕事としては、障害のある当事者として、社内外でのD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進に携わっています。他に、ゴールボールの普及啓発や障害理解に関する講演や体験会なんかもやらせてもらっています。
障害のことを多角的に学んで、特別支援学校の教員になりたいと思って筑波大に進学したんですけど、他の学群学類の授業も受けることができて、すごく視野が広がりました。授業での配慮や、学内のバリアフリーも充実していて、不自由なく過ごすことができました。
また、競技との両立をしていく中で、スケジュール管理や気持ちを切り替える力も身についたと思います。社会人になってもそういう環境にしたいと思えたのは、筑波大での経験があったからですね。これからも、障害の有無に関わらずいろんな選択肢があることを伝えていきたいなと思っています。
-学生時代の一番の思い出
寝坊して授業に大遅刻してすごく恥ずかしかったこととか、電車で座っている時にうとうとしてゴールボールの夢を見て、いきなり隣の人にバーンってやっちゃったり。練習がきつくて、という言い訳をしてはいけませんが、そういう思い出はたくさんあります。
6年間の学生生活で、学内の水たまりスポットや植物が歩道にはみ出している場所なんかも熟知して、ちゃんと避けて歩けるようになりました。変なスキルですけど。それに、図書館や施設部の職員の方には、書籍の電子化や、寮の設備の改善などで、随分相談にのってもらいました。
あとは、もっと大学でゴールボールの普及をしたかったですね。部活とまではいかなくても、スポーツ?デー(学生と教職員が共にスポーツを楽しむ学内行事)の種目に入れてもらうとか。体育の授業に取り入れては、と提案したこともあるんですけど、ゴールボールは危ない、というイメージがあるみたいで。とにかく少しでも学生にゴールボールに関わってもらうことができたらよかったなと思います。
-筑波大生に向けてのメッセージ
筑波大での6年間は本当にいろんなことをやらせてもらいました。ゴールボールもそうですが、学問でも本当にさまざまなことを学べる環境があって、他学類の学生との交流などを通して、多くの人とのつながりもできたと思っています。
いろんなことができる大学なので、ぜひたくさんチャレンジしてもらえたら嬉しいですね。
PODCAST
インタビューのロングバージョンを、365体育投注Podcastでお聴きいただけます。
PROFILE たかはし りえこ

広島県出身
2022年 障害科学学位プログラム(博士前期課程)修了
ゴールボール女子日本代表?関彰商事株式会社総合企画部
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